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24時間いつでも手軽に振り込みなどのサービスが利用できることから、ネットバンキングは爆発的に普及しています。
しかしその一方で、ネットバンキングによる不正送金などの被害件数は1,495件、被害額はおよそ30億7,300万円(平成27年中の発生状況/平成28年3月3日警視庁発表)にのぼり、大きな被害が発生しているのが現状です。
ネットバンキングによる不正送金とは、どのような手口で行われているのでしょうか。
1つ目は、フィッシングです。
これは、金融機関を装った犯人がネットバンキングの利用者にメールを送り、偽のログインページへ誘導する手法です。あたかも金融機関からのお知らせのように見せかけて偽のページへのログインを要求し、ネットバンキングのIDやパスワードを盗みます。平成27年には、スマートフォン等にSMS(ショート・メッセージ・サービス)を送信して偽サイトに誘導するフィッシングが初めて確認されました。
2つ目は、メールなどを使って利用者のパソコンにマルウェアを感染させ、情報を奪う方法です。
キーボードで入力した文字を犯人のパソコンに送るような悪質な事例もあるため、利用者が気付かないうちに被害に遭っているケースも少なくありません。
IDやパスワードを取得した犯人は、ネットバンキングに好きなタイミングでログインできます。
被害を防ぐための、いくつかの対策法を見てみましょう。
まず、パソコンのOSやソフトウェア、ウィルス対策ソフトは最新の状態にしてください。
ウィルスは毎日生まれていると言っても過言ではありませんが、それを防ぐためのセキュリティも日々アップデートされています。
更新を怠らず、常に新しいセキュリティ環境でパソコンを使用しましょう。
次に、ネット振り込みや残高確認をするときは、必ず公式ページからログインしてください。
メールに添付されたURLは、偽ページへの誘導の可能性があるからです。
公式ページをブックマークしておくと使い勝手がよいと思います。
次に、ネットバンキングを安全に利用するコツを見てみましょう。
まずは、ネットバンキングのセキュリティ対策を最大限まで強化することです。
少し手間はかかりますが、金融機関の推奨する2段階認証やワンタイムパスワードなどを利用する、電話やメールなど別の端末から確認しないとログインできないようにするなど、不正送金等の被害を防ぐための対策をきちんと取り入れましょう。
また、ネットバンキングの利便性とリスクへの理解を深めることも大切です。
詐欺の手口は日々巧妙なものになっています。
利用者側が知らずにいると、気が付いたら情報を悪用されていたということも十分ありえます。
金融機関でアナウンスをしているケースが多いので、定期的に詐欺の手口を確認しておきましょう。
ネットバンキングは便利な反面、不正送金被害に遭うリスクもあります。
大切な資産を守るため、セキュリティを意識しながら利用しましょう。
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