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ハッカソンに積極的に参加! SEとしての技術と感性を磨くために

ハッカソンに積極的に参加! SEとしての技術と感性を磨くために

 「ハッカソン」という言葉を耳にする機会が増えてきた方も多いのではないでしょうか。

「ハッカソン(hackathon)」は、「ハック(hack)」と「マラソン(marathon)」を合わせた混成語で、1990年代後半からアメリカで使われ始めました。主にエンジニアを対象とした短期集中の開発イベントのことで、技術とアイデアを競い合います。過去には、VRやドローンなどの最新機器をテーマにしたものや地域で開催するものなど、さまざまなジャンルのハッカソンが開催されています。

  

 私が所属するチームでは、人工知能を活用して世の中の役に立つアイデアを競うハッカソンに参加しています。

 このハッカソンは、「一次予選(アイデアシートによる書類選考)→二次予選(アイデアをもとにデモを作る)→決勝戦」という流れになっており、最優秀賞を勝ち取れば人工知能を使った開発環境が1年間無償で提供されるという、技術者としてはなんとも嬉しいご褒美がついてきます。  

 

 1回目に参加した際には残念ながら一次予選で落選してしまいました。

 チームでは、市場状況やビジネス戦略を考慮したビジネスモデルが描けていなかったことが敗因であろうと分析し、次回に向けては「ビジネス」というキーワードを念頭に置いてアイデアを考案するよう反省しました。

 今までは、自分がSEとして関わってきた業種以外に目を向けることはなかったのですが、一度ハッカソンに参加したことで、人工知能やロボットがどんな業種に対しても大きな可能性があることを知り、視野を広げることができました。 

 

 2回目の参加にあたり、過去に入賞しているアイデアを参考にしたり、近い将来人工知能を活用したビジネスが見込まれる業種についての情報をさまざまな角度から収集したりしました。

 アイデアを考案する過程で、前回の反省を生かしつつ、人工知能と当社の既存製品を掛け合わせたアイデアに絞り込んで応募しました。

 結果は、またも一次予選落選となってしまいました。参加チーム数が増えたことにより、予選通過がより狭き門になったことは確かですが、他のチームは発想力がとても素晴らしく、非常に優れたアイデアやビジネスモデルを発表しており、より柔軟な発想の転換が必要だとひしひしと感じました。

  

  ハッカソンに参加したことで、業種にこだわらず、広い視野を持って情報収集することの大切さを学びました。ハッカソンでは、その分野の先人からのアドバイスやレクチャーを受けられたり、最新の技術やサービスに触れたりすることができます。その分野の専門家に自分たちのアイデアを直にプレゼンし、直接評価を受けられるというのはとても貴重な経験で、チームが成長する糧となります。

 

 今後も、他のハッカソンにも積極的に参加して、SEとしての技術と感性を磨いていきたいと考えています。 

 

 

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