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【連載】自治体・企業の業務を変革する「AIエージェント」活用実践 第2回

【連載】自治体・企業の業務を変革する「AIエージェント」活用実践 第2回

~「使う」から「任せる」へ。業務自動化の新しいアプローチ~

DXを阻む「システムの分断」とは?手作業のコピペ業務をなくすAIエージェントの活用法

皆さんの職場では、こんな光景が日常茶飯事になっていないでしょうか?
・「左の画面(メール)の内容をコピーして、右の画面(基幹システム)に貼り付ける」
・「システムからCSVデータをダウンロードして、Excelで加工して、別のシステムに取り込む」
実は、これこそが日本のDX(デジタルトランスフォーメーション)を阻む最大の壁、「システムの分断」です。

現場を疲弊させる「人力解決」の現状

多くの自治体や企業では、業務ごとに優れたシステムが導入されています。
・外部とのやり取りは「メールソフト」や「チャットツール」
・データの集計・管理は「Excel」
・業務の中枢は「基幹システム」や「人事・会計システム」
しかし、これらは別々の島のようにサイロ化しており、お互いに連携していないことがほとんどです。 システムがつながっていないため、その隙間を埋めているのは「人間」です。
職員や担当者が、「つなぎ役」となり、目視確認と手作業のコピペでデータを移動させています。 これには2つの大きなリスクがあります。

  • 1. 時間の浪費: 単純作業に多くの時間を奪われ、本来行うべき「企画・立案」や「住民対応」などのコア業務が圧迫されます。
  • 2. ミスの誘発:人間である以上、転記ミスや入力漏れはゼロにはできません。その修正にまた時間がかかります。

「DXで効率化!」と叫ばれても、現場ではシステムが増えるたびに、むしろこの「つなぎ作業」が増えている矛盾さえ起きています。

システムがバラバラな現場こそ、AIエージェントの出番

「じゃあ、全てのシステムを統合して、一つに作り直せばいい」 そう思うかもしれませんが、それには莫大なコストと数年の時間がかかり、現実的ではありません。
そこで活躍するのが、以前ご紹介したAIエージェント、「つなぎAI」です。 つなぎAIは、既存のシステムを「壊さず」に、隙間を埋めることができます。
人間が画面を見て操作するように、つなぎAIもツールを操作できます。

  • ・「メールの内容を読み取る(理解)」
  • ・「必要な情報を抽出する(判断)」
  • ・「基幹システムに入力する(操作)」

これまで人間が「目で見て、頭で判断して、手を動かしていた」一連のプロセスを、つなぎAIが肩代わりしてくれるのです。システムがバラバラに分断されている現場ほど、この「柔軟なつなぎ役」であるAIエージェントを投入する価値は高まります。

APIやRPAで橋渡しする「つなぎAI」の仕組み

では、具体的にどうやってつなぐのでしょうか? 「つなぎAI」は、Difyのプラットフォームを司令塔にし、API(システム連携の窓口)やRPA(操作ロボット)を組み合わせて実現します。
例えば、「申請メール処理」を例に、具体的な動きを見てみましょう。

【Before:人間がやっていた作業】

  • 1. メールを開き、添付された申請書(PDF)を目視確認。
  • 2. 申請者の氏名を基幹システムで検索し、台帳と照合。
  • 3. 問題なければ、システム画面を開いて申請内容を手入力。
  • 4. 「受付完了」のメールを作成して返信。

【After:「つなぎAI」がやること】

  • 1. 受信・読解(生成AIの脳): メールが届くと、AIエージェントが自動で内容を読み込みます。PDFの中身もOCR(文字認識)でテキスト化し、「これは〇〇の申請だ」「住所はここ、氏名はここ」と理解します。
  • 2. システム照会(API連携): AIが基幹システムに裏口(API)からアクセスし、「この氏名の人は台帳に存在するか?」を瞬時に確認します。APIがない古いシステムの場合は、RPAを使って画面操作を代行させることも可能です。
  • 3. 判断・入力(エージェントの判断): データが正しければ、AIが自動でシステムへの登録処理(書き込み)を行います。もし記載内容に不備があれば、「担当者に確認依頼チャットを送る」という判断をします。
  • 4. 完了報告(メール生成): 処理が終わったら、申請者への「受付完了メール」の文面を作成し、自動送信します。

人間は、AIが「判断に迷った時」や「最終承認」のボタンを押すだけ。 これまで1件あたり10分〜20分かかっていた一連の作業が、わずか数秒で完結します。 これが、システムとシステムをAIで縫い合わせる「つなぎAI」の姿です。

つなぎAIソリューションの詳細はこちら

第1回 

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