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【連載】自治体・企業の業務を変革する「AIエージェント」活用実践 第3回

【連載】自治体・企業の業務を変革する「AIエージェント」活用実践 第3回

~「使う」から「任せる」へ。業務自動化の新しいアプローチ~

AIに「仕事」を任せるための3条件。精度・安全・統制のセキュリティ対策

・「AIが嘘をついたらどうするの?」
・「住民の個人情報を入力して、情報漏洩しないか?」
・「誰でも勝手に使えてしまうのは危険ではないか?」

今回は、こうした不安を解消し、AIに安心して仕事を任せるための「3つの柱(精度・安全・統制)」について解説します。

【精度】AIに「カンニングペーパー」を渡す(RAG技術)

一つ目は「AIの回答が信用できない」という点です。
ChatGPTなどの生成AIは、インターネット上の一般的な知識しか持っていません。そのため、社内固有のルールや最新の条例については知らず、嘘をつくことがあります。
これを防ぐのが、RAG(ラグ:検索拡張生成)という技術です。 簡単に言えば、AIに「社内のマニュアルや規定集」を渡し、「ここから答えを探してね」と指示する仕組みです。

  • これまで: 「交通費の精算方法を教えて」→ AI「一般的な企業のルールは…(嘘)」
  • RAG活用:「交通費の精算方法を教えて」→ AI「(社内規定PDFの第5条を参照して)当社のルールでは、領収書を添付して〇〇システムから申請してください」

このように、AIの脳みそだけでなく、「確かな根拠」を参照させることで、業務で使えるレベルまで精度を高めることができます。

【安全】データは「学習させない」、環境は「閉じる」

二つ目は「情報漏洩」です。 無料のAIサービスに個人情報を入力すると、そのデータがAIの学習に使われ、他社の回答に現れてしまうリスクがあります。
これを防ぐための鉄則は以下の2点です。

  • 1. 入力データを学習させない設定Azure OpenAI Serviceなどの企業向けサービスを利用し、「入力したデータをAIの学習には使わない」という契約・設定を行うこと。
  • 2. 閉じられた環境インターネットを経由せず、専用線やVPNで接続された「閉じたネットワーク」の中にAI環境を構築すること。

特に自治体様の場合、LGWAN(総合行政ネットワーク)という特殊な環境で業務を行っています。 アイネスでは、このLGWAN環境内からでも安全に生成AIを利用できる仕組みを提供しており、既に多くの自治体様で「セキュアなAI活用」を実現しています。

【統制】「誰が・何を・どう使うか」を管理する

三つ目は「ガバナンス(統制)」です。 全ての職員が、すべてのデータにアクセスできてしまうのは問題です。例えば、人事評価データや未公開の政策情報などは、限られた人しか見られないようにする必要があります。
そこで重要になるのが、「権限管理」の機能です。

  • 人事部のAI: 全社員の評価データを参照できる。
  • 一般職員のAI:社内規定とマニュアルだけを参照できる。

このように、ユーザーの役職や所属に応じて、「AIに見せてよいデータ」を制御する機能が不可欠です。 また、「誰がどんな質問をしたか」というログを管理者がチェックできる仕組みも、不正利用の抑止には欠かせません。

信頼できるパートナー選びが成功の鍵

AIエージェントを導入する際は、単に「便利そうだから」だけでなく、今回ご紹介した「精度・安全・統制」の3条件が揃っているかを確認することが重要です。
私たちアイネスは、長年、自治体様や金融機関様の「絶対に止まってはいけない、漏れてはいけないシステム」を支えてきました。 その実績とノウハウを活かし、LGWAN対応やセキュアな環境構築を含めた、「安心して業務を任せられるAI基盤」をご提供します。

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第1回 第2回

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