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最近、運送会社をかたったなりすまし型のウイルスメールが増えています。
差出人は大手運送会社のメールアドレスになりすまし、完全に信じ切ってしまった被害者が続出しているとのことです。
よく読むと、メールの受取人の名前と詳細な届け主の記載はありません。
また、本物のメールは添付ファイルが付いていないのですが、細かいことがわからずに騙されてしまう人もいます。
この運送会社からのメールは、件名や本文はほとんどそのままです。
普段から運送会社を利用している人も気付かないと言います。
「メールアドレスが本物だから」と、メール内容を信じてしまうと被害に遭うので注意が必要です。
これらのなりすまし型ウイルスメールは、添付ファイルを開くとマルウェア感染してしまう恐れがあります。
添付ファイルの拡張子は、「.zip」または「.Z」ファイルです。
メールを開いただけでは何も起こりませんが、添付ファイルを開くとウイルスに感染してしまうため注意しなければなりません。
添付ファイルに仕掛けられているウイルスは、「TrojanDropper:Win32/Rovnix.P」というマルウェアだそうです。
これは、感染したパソコンに対し、ほかのマルウェアを送ろうとします。
そして、「Rovnix」はすでに不正送金ウイルスとして確認されており、もし感染してしまうと再度OSをインストールしなければなりません。
なりすまし型ウイルスメールに感染してしまった場合、大きな被害が懸念されます。
予防策について考えてみましょう。
まずは、添付ファイルを開かないことが一番有効です。
この手のウイルスメールで、メールを開いただけでウイルスに感染したという報告事例はありません。
運送会社から添付ファイルが送られてこないと考えられるので、疑っておいたほうがよいでしょう。
また、運送会社によりますが、メール以外のツールを使って配送情報を配信しているケースも少なくありません。
この場合、送られてきたメールアドレスがなりすましだったとしても、二重チェックできるので安心です。
運送会社をかたったなりすまし型迷惑メールは、業務中に受け取るメールに紛れ込んでいるので見極めが難しいかもしれません。
ECサイトの事業者様は、運送会社とのメールのやり取りが少なくないと思いますが、上記のポイントに注意しておきましょう。