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2021/02/25

スクラッチ開発とは?基礎知識の解説とアイネスの開発事例を紹介!

スクラッチ開発とは?基礎知識の解説とアイネスの開発事例を紹介!

スクラッチ開発とは、オリジナルのシステムを一から開発する方法です。
そのため、開発期間が長く、コストも高めですが、元になるひな形などがないため、思い通りのシステムを作ることができます。

本コラムでは、スクラッチ開発の概要とパッケージ開発との違い、スクラッチ開発が必要な理由について解説いたします。
最後に、当社のスクラッチ開発事例もご紹介いたします。

スクラッチ開発とは?

スクラッチ開発とは、オリジナルのシステム開発を一から行うことをいい、「フルスクラッチ」「手組み」ともよばれます。

スクラッチ開発は、パッケージでは実装できない特殊要件や、現行の基幹システムへ機能追加(統合)を行いたいが、パッケージの制約によりカスタマイズができないなど、独自性の強い業務システムを開発する際に、スクラッチ構築といった手法が利用されます。

スクラッチ開発とパッケージの違い

  スクラッチ開発 パッケージ導入
概要 お客様の要件に合わせたシステム開発を行う。 システム要件に合ったパッケージの導入を行う。
将来性
(拡張性)

サブシステムの統合など拡張性を見越した構築をすることが可能。

パッケージの機能の制約を受けるため、サブシステムの統合が難しい場合がある。

コスト

必要な機能のみを実装可能である。
※一からとなるため、パッケージと比較し割高になる可能性がある。ただ、必要な機能のみを実装可能なため、ご予算やご要望に対して柔軟に対応可能。

PKG適合率が高い場合は、コストを抑制できる。

お客様の負荷

一からだと仕様確定において時間と負荷がかかる。

△~〇

管理部様の負荷が少ないが、現場部門の方がパッケージに業務を合わせなければならない。

業務適合性

要望(特殊要件など)に沿ったシステム構築が可能。

×

パッケージに業務を合わせる必要がある。

業務最適化

業務最適化を実現できる。

パッケージに業務を合わせるため、業務は標準化される。

繰り返しになりますが、スクラッチ開発は、オリジナルのシステムを一から開発する方法です。
思い通りにシステムを作ることができる反面、開発期間が長期化し、コストも高くつくケースが多いのが特長です。

一方、パッケージとは、既存のひな型となるシステム(=パッケージ)を元に、拡張したりカスタマイズを加えたりするかたちで開発する方法です。
元になるシステムがあるところから、開発にかかる時間が短く済み、費用も安価に抑えられるというメリットがある反面、既存のシステムから大きく外れたものは作ることができません。

スクラッチ開発とパッケージは、真逆に位置する開発方法だといえます。

スクラッチ開発が必要な理由

ここまで、スクラッチ開発についてメリットやデメリットとともに簡単にご紹介してきましたが、安価に素早く開発できるパッケージ開発がありながら、なぜスクラッチ開発が必要なのでしょうか?
ここでは、スクラッチ開発をその存在意義から捉え直してみます。

パッケージで叶えられない要件がある

一つ目は、パッケージでは要件が叶えられないケースです。
システムを使用したい業務が特殊であるなど、汎用性の高いパッケージでは求める要件が叶えられない場合は、スクラッチ開発が必要になってきます。

たとえば、顧客にWebサービスを提供することになり、そのシステムを開発する際に、競合他社にはない顧客体験を作りだすためにスクラッチ開発を選択するといったケースです。

パッケージのカスタム費用が高くなってしまう

2つ目は、パッケージのカスタム費用が高くなってしまうケースです。
パッケージ開発でもすべての希望要件が叶えられるとしても、拡張やカスタマイズが多かったり、難易度の高いカスタマイズだったりすると、カスタマイズに費用がかかりすぎ、最初からスクラッチ開発で作る場合と同等かそれ以上の金額になってしまうことがあります。
こういったケースも、スクラッチ開発が必要です。

また、あまり改変する部分が大きいと、完成されたパッケージにバグを埋め込んでしまう恐れもあります。

パッケージだとBPRが必要となってしまう

3つ目が、パッケージに業務を合わせるためにBPRが必要となってしまう場合です。
BPRとは、Business Process Re-engineering(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)の頭文字を取ったもので、「業務改革」と訳され、業務の流れを最適化するべく再構築するという意味です。

つまり、現状の業務フローのままではパッケージソフトを活用できないため、導入したシステムに合わせて業務の方を合わせなければならなくなるといったケースです。パッケージソフトを導入したことのある企業様なら、実感が沸くのではないでしょうか。
言い換えれば、安価でも使いづらいパッケージソフトを導入してしまうと、そのしわ寄せが大きいということです。

スクラッチ開発で構築したシステムを導入すれば、最初から業務に合わせたシステムを構築できるため、後から余計な費用が発生しにくいといえます。

アイネスのスクラッチ開発事例を紹介!

ここからは、当社で実際にスクラッチ開発を行った事例を3つご紹介いたします。

事例1:受注システム

最初の事例は、製造業のお客様向けに、受注システムをスクラッチ開発したものです。

【課題】

お客様が既存の受注システムに抱えていた課題は、類似受注なのに繰り返し同じ作業をしなければならない効率の悪さと、一方で特注品を受注した場合は書式が変わり、管理が煩雑になる点などでした。

・有効在庫数管理などのために他部門との連携に手間がかかる。
・繰り返される類似受注の作成の効率が悪い。
・特注品が存在し、受注作成の書式管理が煩雑になる。

【特長】

そこでアイネスは、一般的な項目とそれ以外の項目を分けるとともに、過去に受注した伝票やテンプレート伝票の内容を流用して入力を省略できるようなシステムを構築しました。さらに、既存システムとの連携にも配慮しました。

・一般的な項目の受注入力項目以外のカスタマイズ開発が可能。
・過去受注伝票やテンプレート受注伝票をもとに類似受注入力効率向上が可能。
・既存外部システムとの連携や独自仕様追加開発が可能。

【導入実績】

システム概要

業種:製造業

特徴:COBALシステム連携

区分 プラットフォーム
OS Linux
DB Oracle
APL JBoss
MicroFocusCOBOL
アプリケーション資産
画面数 32
帳票数 2
外部連携 24

【イメージ図】

受注システムイメージ図

事例2:見積システム

2つ目の事例は、製造業のお客様向けに、見積システムをスクラッチ開発したものです。

【課題】

お客様が既存の見積システムに抱えていた課題は、概算見積を行う際にも明細商品構成レベルの費用算出が必要だったり、ほとんど変更が発生しない項目も毎回、手入力しなければならないといった効率の悪さでした。

・概算見積を行う際に明細商品構成レベルの費用算出が必要となり効率が悪い。
・過去見積を参照して作成する場合の低効率や費用バラつきの問題が出る。
・見積書の項目で定期的な変更以外の変更が発生しない項目を毎回入力するため効率が悪い。
・外出先での即時見積が行えず、受注機会を逃すリスクがある。
・システムによってリモートPC作業が行える場合でも大量の項目入力があるとスピード感のある営業活動が行えない。

【特長】

アイネスは、概算見積用の商品を登録・管理しておき概算見積が簡単に作成でき、過去の見積をもとに複写見積を作成できるようなシステムを構築しました。
さらに、システムに対し変更を加えたい場合に、簡易変更ならお客様側で対応できるようにしました。

・概算見積用の商品を予め管理して数量等の外部要因のみを入力することで簡易的な概算見積が可能。
・過去見積をもとに複写見積を作成することで効率的な見積作成、前回見積との費用バラつきを回避することが可能。
・企業共有の特記事項テンプレートや見積有効期限などを初期値として関する機能が提供され、見積作成時の項目入力効率が向上。
・外出先でのタブレットによる即時見積が行えることで受注機会の向上。
・既存システムとの連携により見積システムに対するマスタ連携や見積システムからの業務データ連携などの企業独自仕様追加が可能。
・項目位置微調整や固定文字列変更などの簡易変更は利用者側での対応とすることが可能(仕様次第となります)。
・見積費用算出仕様など企業独自の仕様での追加開発が可能。

【導入実績】

システム概要

業種:製造業

特徴:概算見積機能 / 外部マスタ連携

区分 プラットフォーム
OS Linux
DB Oracle
APL Tomcat
アプリケーション資産
画面数 20
帳票数 8
その他 2

【イメージ図】

見積もりシステムイメージ図

事例3:FAX照会システム

3つ目の事例は、製造業のお客様向けに、FAX照会システムをスクラッチ開発したものです。

【課題】

お客様が既存のFAX利用で抱えていた課題は、FAXの送受信に使用した用紙の管理が煩雑であることや、システムを導入した場合に発生するFAX情報検索・閲覧環境準備負荷がネックでなかなか導入できないといったものでした。

・FAX情報のファイリングが煩雑。
・システム導入時のFAX情報検索・閲覧環境準備負荷発生。
・外部システムへの連携が行えず非効率。
・外出先でのFAX注文内容確認が行えない(現場TEL連絡等での口頭伝達)。

【特長】

アイネスは、FAX情報の自動ファイリング機能を搭載したFAX照会システムをスクラッチで開発しました。
導入時のFAX情報検索・閲覧環境準備負荷については、Webブラウザによる検索UIを提供することで、FAXイメージ閲覧用クライアントの準備を不要に。さらに、外部システムとの連携も可能にしました。

・FAX情報の自動ファイリング機能による管理効率向上。
・Webブラウザによる検索UI提供による利用環境準備負荷軽減(FAXイメージ閲覧用クライアント不要)。
・FAX情報から紐づけられたキー情報をもとに外部システムとの連携を実現。
・タブレットによる外出先でのFAX閲覧による業務効率向上。
・既存外部システムとの連携やFAX受信時の付加情報設定などの企業独自仕様追加が可能。

【導入実績】

システム概要

業種:製造業

特徴:受注情報紐付け / 外部マスタ連携

区分 プラットフォーム
OS Windows
DB Oracle
APL Tomcat
アプリケーション資産
画面数 9
バッチ 10

【イメージ図】

FAX照会システムイメージ図

まとめ

スクラッチ開発とは、システム開発のベースとなるパッケージなどを利用せず、一からオリジナルのシステムを開発することで、パッケージでは実装できない特殊要件や、現行の基幹システムへ機能追加したいがパッケージの制約によりカスタマイズができないなど、独自性の強い業務システムを開発する際に、有効な開発手法です。

当社では、ご紹介した事例のほかにも、基幹システムから周辺システムまで、豊富なスクラッチ開発実績がございます。ITのお困りごとはアイネスにご相談ください。
お客様の課題をアイネスが解決いたします。

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