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モダナイゼーションとは?期待できる効果や実現可能なサービスを解説

モダナイゼーションとは?期待できる効果や実現可能なサービスを解説

モダナイゼーションとは、企業や組織において、古くなったシステムやプロセスを最新の技術や手法に置き換える取り組みを指します。モダナイゼーションの実現により、業務効率化やコスト削減、セキュリティ向上など多くのメリットがもたらされます。

本記事では、モダナイゼーションがもたらす主な効果と、アイネスで実現可能な3つのサービスについて詳しく解説します。DX推進に興味をお持ちの方や、モダナイゼーションを進めていきたいとお考えの方にとって、必要な知識を学ぶことができます。

モダナイゼーションとは

モダナイゼーション(modernization/近代化)とは、既存のIT環境を維持しつつ、陳腐化したシステムを最新の製品や技術にアップグレードする手法です。

一見すると「マイグレーション」と似ている概念ですが、実態としては少し異なっています。マイグレーションはITの資産やデータを新しい環境へ移すことを指しますが、モダナイゼーションは古いシステムだけが対象ではありません。

モダナイゼーションの狙いは、単に古くなったシステムを移行するだけに留まらず、システムの動作速度の向上、作業効率の改善、セキュリティの強化を図り、さらには性能の改良や新機能の導入も含まれます。



モダナイゼーションで期待できる効果

モダナイゼーションで期待できる効果として、業務効率化による生産性の向上やサーバー攻撃・ウイルス対策、中長期的なコスト削減などが挙げられます。また、2025年の崖やDX推進にも役立ちます。

ここでは、4つの具体的な効果について詳しく解説します。

業務の効率化による生産性の向上

モダナイゼーションは、業務プロセスの効率化を通じて生産性を高める役割を果たします。古くなったシステムをクラウドベースの最新システムに置き換えることで、データ処理速度の向上やエラーの減少、作業フローの効率化などを実現でき、処理効率が向上するためです。

モダナイゼーションによって業務が効率化されれば、浮いたリソースを再配分でき、従業員がよりクリエイティブな業務に集中できるようになります。

また、最新のソフトウェアでは、データ分析とレポート作成が迅速かつ正確に行えるため、経営層の意思決定プロセスも迅速化できます。

セキュリティ強化に伴うサーバー攻撃やウイルスへの対策

モダナイゼーションによって最新システムを導入すると、組織内のセキュリティが強化され、不正アクセスやマルウェアをはじめとしたサイバー攻撃の脅威から重要なデータを保護できます。

クラウドを利用した最新のセキュリティシステムは、メーカーによって最新の脅威に対応するためのパッチ開発が頻繁に行われます。これにより、ハッキングやマルウェア、ランサムウェアなどのリスクの高い攻撃から、企業の重要なデータとシステムを守ることが可能になります。

また、最新のセキュリティシステムは、不正アクセスの検出や初動対応、データの暗号化、アクセス管理の強化などを通じて、組織内の全体的なセキュリティ体制を強化します。セキュリティ強化は顧客の信頼を維持し、ビジネスの継続性を維持することにつながります。

中長期的なコスト削減

中長期的な視点で見た場合、モダナイゼーションはさまざまなコスト削減に寄与します。特にITインフラ整備にかかるコストや、システムの保守・運用コストの削減が大きな効果として挙げられます。

クラウドサービスの導入によって物理的なサーバーの維持コストやスペースのコスト削減が期待できます。また、最新のソフトウェアを使用すると、保守やアップデートの手間が軽減され、人件費や時間の節約にもつながります。

これらのコスト削減効果により、組織はリソースをより効率的に運用し、他の重要な事業に投資する余裕を見出せます。

2025年の崖の回避やDXの推進にも役立つ

2025年の崖とは、経済産業省が提唱した概念です。「レガシーシステム」と呼ばれる古いシステムが刷新されないまま放置されると、2025年以降に日本全体で年間最大12兆円もの損失が生まれると予測されています。

2025年の崖を迎えるにあたって、モダナイゼーションは重要な役割を果たします。古いシステムから新しいシステムへの移行は、単に技術的な更新だけでなく、ビジネスの変革をもたらし、システムが古いまま放置されることによる損失を防ぎます。

また、モダナイゼーションはデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進にも寄与し、企業がデジタル化の波に乗り遅れず、市場で競争力を維持するためにも重要です。

2025年の崖とDXについてはこちらの記事もご覧ください。

【関連記事】
レガシーシステムからの脱却 ~企業が今すぐDXを推し進めるべき理由~

アイネスで実現できること

アイネスでは、クラウドネイティブ化・コンテナ化・マイクロサービス化の3つのサービスを柱に、モダナイゼーションサービスを提供しています。

ここでは、アイネスのモダナイゼーションサービスで実現できることについて詳しく解説します。

クラウドネイティブ化

クラウドネイティブとは、「クラウド利用を前提としたシステム設計・構築」を意味する言葉です。クラウド環境に最適化されたアプリケーションの設計、開発、運用を実現し、クラウドの全機能を活用してビジネスの柔軟性と効率性を高めることを目的とします。

クラウドネイティブの導入により、サーバー等の物理的なITインフラへの依存を軽減し、経営状況に応じたシステムの拡張・縮小が容易になります。これにより、変化するビジネス要件に迅速に対応し、必要なリソースのみを使用してコストを最適化できます。

コンテナ化

コンテナ化は、アプリケーションと関連するプログラムを「コンテナ」と呼ばれる独立した環境に内包する技術です。コンテナ化により、異なる環境やプラットフォーム上でも同じアプリケーションが一貫して動作するようになります。

コンテナ化の最大の利点は、開発からテスト、本番環境への移行がスムーズになることです。また、コンテナは軽量で起動が高速なので、リソースの使用を最適化する効果もあります。

コンテナ化により、開発者は環境構築にかかる時間を削減し、マーケティングや新機能の開発など、生産性の高い業務に集中できるようになります。

マイクロサービス化

マイクロサービス化とは、大規模なアプリケーションを小さく独立したサービスの集合に分割する考え方です。それぞれのマイクロサービスは特定の機能を担い、独立して開発・運用されます。

マイクロサービス化の実現により、サービス単位で新機能や新サービスの追加・更新が容易になるため、必要な場面で必要な機能を迅速に追加できます。求められているサービスのみを個別に更新でき、開発サイクルが短縮されて市場への対応速度が向上します。

また、各サービスが独立しているため、システムエラーが起こった際に他のサービスに波及するリスクが低減され、システム全体の安定性が向上します。

モダナイゼーションの活用例

アイネスのモダナイゼーションサービスは、既存システムを刷新して組織のDXを推進し、ビジネスの迅速化に貢献します。古くなった「レガシーシステム」の軽量化と効率化に重点を置き、クラウドネイティブ化、コンテナ化、マイクロサービス化の3つの柱を基本に、システムの柔軟性と拡張性を高めます。

モダナイゼーションサービスをご活用いただくことで、ビジネスの変化に迅速に対応し、コスト削減にも貢献します。お客様の具体的な要件に応じてカスタマイズされたソリューションを提供し、ビジネスの成長とイノベーションをサポートします。

具体的なサービス内容については、下記のWebページをご覧ください。

モダナイゼーションによる API化、マイクロサービス化「サービスメニューとその効果」

まとめ

モダナイゼーションは、企業や組織がDXを推進し、業務効率化やコスト削減、セキュリティ向上を実現するために有効な戦略です。古くなったシステムの刷新は、間もなく迎える「2025年の崖」を回避することにもつながります。

アイネスでは、クラウドネイティブ化、コンテナ化、マイクロサービス化の3点を軸に、モダナイゼーションサービスを提供しています。これからモダナイゼーションの実施を検討している方は、ぜひ下記の資料もご覧ください。




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