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2021/02/18

金融業界向けにアイネスが提供できるEUCソリューションを紹介!

金融業界向けにアイネスが提供できるEUCソリューションを紹介!

EUCとは、End-User Computingの頭文字を取ったもので、コンピュータの専門知識のない業務部門が自らの力で業務に必要なシステムを開発・運用することを指します。

EUCは、システム部門に頼らずに自部門でシステム変更を行えるため、ユーザー部門において飛躍的に普及しました。財務戦略やリスク管理という重要な業務をEUCで遂行する金融機関もあるなど、すでに業務遂行上欠かすことのできない重要な位置づけとなっています。

今回は、特に金融業界においてEUCを導入するメリットや課題について解説いたします。

金融業界でなぜEUCが必要か

冒頭でもお伝えしましたが、EUCとは、システム開発部門や情報システム部門といったコンピュータに関する専門知識を有する部門ではなく、ユーザー部門である業務部門のメンバーが自力で業務に必要な形にシステムを変更・運用することをいいます。

他業界に比べても早期段階で情報システム活用に取り組んできた金融業界。ビジネス環境の変化も、特に目まぐるしい業界であるといえます。そんな中で、よりスピーディに他社との差別化を図ること、競争力を強化することが求められます。

システムの改修や機能追加などが必要になったときに、いちいち開発部門や情報システム部門、外部ベンダーなどに依頼していては、時間がかかり過ぎてしまい、競合他社とスピード面で負けてしまいます。

しかし、EUCを導入していれば、タイムラグなくすぐに改修や機能追加に取りかかることができます。また、EUCは操作も簡単にできているので、改修や構築にかかる時間も短時間で済みます。
さらに、日頃、実務を行っているユーザー部門が構築や改修を担当することで、より細かなニーズにマッチした、痒い所に手が届くシステムを実現できます。
これが、金融業界でEUCが必要とされる理由です。

金融業界におけるEUCの課題

このようにメリットの多いEUCにも、課題がないわけではありません。
ここでは、「業務面」「システム面」「管理面」の3つの切り口から金融業界におけるEUCの課題を紐解いてみます。

業務面

まずは、業務面における課題です。業務を効率化したり、生産性を上げるために導入したはずのEUCが、逆に業務上の課題となってしまっては元も子もありません。

要件定義書が整備されていない

システム開発には通常、要件定義が伴います。要件定義書は、クライアントの要望や、その要望にどのように応えるかをまとめたもので、システムの目的や機能要件などが記載されます。

EUCではユーザー自身がクライアントでありシステム開発者でもあるため、要件定義書を作成することはほとんどありません。
しかし、要件定義書が整備されていないと、後でシステムの改修を行いたい場合や不具合が起きた場合に、何が原因となっているのかを突き止めるのが困難になります。
また、似たような機能を重複して追加してしまうといった可能性もあります。

EUCを活用する際は、いつ誰の手によってどんな内容の機能追加や改修が行われたのか、記録を残しておく必要あります。

業務上正しい動作なのか保証がない

EUCの特性として、ユーザー自身が使い勝手の良いように、簡単な操作でシステムを変更できてしまう点があります。
これば一見、メリットのみに思える特徴ですが、それが業務上正しい動作なのかどうかをジャッジするプロセスが踏まれず、作業者の独断と主観でシステム変更が行われてしまうという欠点が挙げられます。

たとえば、面倒な作業を自動化しようと機能を追加する際に、本来、システムを使わず手作業で行っていた際は存在していたステップが、システム化で省略されたようなケースでは、それが省略して良いプロセスであったかどうかを吟味する必要があるはずです。
そうしたチェックが行われなければ、そのシステム変更が業務上正しい動作であることが保証されません。

また、処理の正確性という面でも不安が残ります。システム変更を行った作業者にとっては「正しい」と考えて作った機能でも、客観的に見た場合に正しい理論・計算式で作られていない可能性もあるということです。

事務事故を誘発する可能性がある

金融機関における事務事故とは、ミスや不正などにより金融機関にとって損失が生じることを指します。そして、事務事故の主な原因は、定められたルール・手順を逸脱することにあります。

上記「業務上正しい動作なのか保証がない」とも関連しますが、システム変更により業務に変更が生じた際に、それが社内のルールと合致したものであるか、正しい理論や計算に基づいたものあるかをチェックするプロセスを設けないと、システムを利用することが結果的に事務事故を誘発することにつながりかねません。

システム面

次に、システム面における課題をご紹介します。

設計書が整備されていない

システムの完成形のイメージ共有やプログラマーに対する仕様提示などを目的として作られるのが設計書です。前項での要件定義書と同様で、一般的なシステム開発・改修では作成される設計書が、EUCでは作成されません。

すると、やはり長期的な運用の中で、不具合が起きたり改修が必要になったりした際に、過去のシステム変更がどのような手順で行われたのかを追うことができず、新たに行いたいシステム変更が、過去の変更と整合性の取れるものであるかどうかを事前に判断できなくなってしまいます。

システムロジックが統一されておらず、保守性が低い

同じ目的であっても、それを叶えるために実装するロジックは複数あります。これが、要件定義書と仕様書・設計書の違いにもなりますが、そのどちらも作成されないEUCでは、どんなロジックでシステム変更が行われたかを部署や社内のメンバーで共有することができません。
また、システム変更を行うメンバーが複数いた場合は、さらにロジックにバラツキが出てしまうことになります。

このため、長期的な運用の中で異動や退職なとによってシステム変更を行った担当者がいなくなってしまうと、どのような見通しで変更を行ったのかがわからなくなり、つぎはぎだらけの一貫性のないシステムになってしまいます。

その結果、過去のすべてのシステム変更に対して統一的な保守を施すことが難しくなり、重要度の高いもののみを個別に保守するしかなくなります。

追加開発、修正を行う際の影響範囲を見極めるのが困難

通常、システム開発やシステム改修の際は、あらかじめ既存システムへの影響範囲を調査し、デグレード※を回避します。

しかし、仕様書や設計書が残されにくいEUCでは、そもそも既存システムがどのような状態になっているかを把握できないため、影響調査の行いようがありません。
実際にシステム変更を行った後で不具合が出てしまう恐れがあります。

※デグレード…ソフトウェアの新しいバージョンが、旧バージョンより品質が悪くなったり、以前の不具合やバグなどが再発したりすること。

管理面

システムを管理する面でも、以下のような課題が生じがちです。

EUCツールの開発/保守の担当が明確でない

EUCツールは、コンピュータやシステム開発に関する専門知識がなくても扱えるのが特徴です。このため、システム変更に携わるメンバーが固定されにくくなります。
これが、EUCのメリットにつながる一方で、開発/保守の担当が明確でなくなるというデメリットにも結び付いています。

担当が明確ではないということは、計画性のある開発/保守が行われないということ。
悪く言えば、「誰もが好き勝手にシステム変更を行い、誰も保守を行わない」という状態になりやすいといえます。

 

金融業界に提供できるアイネスのEUCソリューション

アイネスでは、金融業界向けにEUCソリューションを提供しております。

開発/保守

アイネスでは、開発/保守だけでなく、開発に入る前の検討、要件定義(上流工程)での検討段階から支援を行っています。具体的には、どのような観点で検討を行うべきか、また保守性を高めるためにどのような設計をするべきかを十分に加味してEUC開発を行い、さらに、対象とするEUCが業務の中でどのように使われるかを把握した上で、Sierとして最適な支援も提供しております。

また、過去に開発され、すでにブラックボックスとなっているEUCの保守・メンテナンスをアイネスが代行することも可能です。

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IT人材育成

金融業界では、ベンダーに頼らずに自企業内でEUCツールの検討から開発・保守を行っていこうという考えのもと、ITリテラシー向上の施策に取り組む企業様が多くいらっしゃいます。
アイネスでは、そのようなIT人材育成の支援も行っておりますので、将来的に自立してEUC運用を成功させたい金融企業様もぜひご相談ください。

【ご支援のポイント】
・システム設計のポイント指導、開発計画の作成指導
・プログラミングだけでなく、要件定義、設計スキル、テストスキルの向上を支援

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次世代プラットフォーム「ALZETA」による業務効率化

ACCESSやEXCELマクロなどでも簡易的なEUCは可能ですが、長い間、改良を重ねられた結果、処理が複雑となり、余計に手作業が増えてしまう企業様も多く見受けられます。
また、過去に作られたものはドキュメントも整備されておらず、内部の仕組みは把握していない、というケースも…。

アイネスでは、このような煩雑に作り込まれたEUCを「ALZETA」で作り替えることによって、業務を効率化する支援も行っております。

【ALZETA 3つの特徴】
・業務フローを見える化(データの流れ、システムの流れがわかる)
・ノンプログラミング(簡単4STEPで欲しいデータが手に入る)
・データの高速処理(独自開発したプラットフォームにより高速処理を実現)

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まとめ

金融業界向けにEUCを導入する意義や課題、アイネスが提供しているEUCソリューションについてご紹介しました。

スピーディなシステム変更が可能なEUCは、うまく活用できれば競争力を高めてくれますが、上記に挙げたような課題を克服できなければシステム運用や内部統制を弱体化させる恐れもある諸刃の剣といえます。

EUCを導入したいが不安があるという企業様は、お気軽にご連絡ください。
また、2021年2月24日に「企画・事務・営業部門の方必見!EUCが抱える課題とその改善に向けて」ウェビナーを開催いたします。ぜひご参加下さい。

【関連ウェビナー】

【2月24日開催FITウェビナー】企画・事務・営業部門の方必見!~EUCが抱える課題とその改善に向けて~

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