ITお役立ち情報

公開日

更新日

【データ分析でDX化・IT化】データ分析の重要性と理想的な実施方法

【データ分析でDX化・IT化】データ分析の重要性と理想的な実施方法

世の中のデジタル化が進み、暮らしも仕事もITやデータ抜きでは立ち行かなくなっているほど。特に、データの重要性はさまざまな分野で叫ばれており、ビジネスにおいては「データドリブン経営」「データドリブンマーケティング」など、データに基づく意思決定が重視されています。それも、めまぐるしい環境変化に対応できる、素早いデータ分析が前提となります。

本コラムでは、ビジネスにおけるデータ分析の重要性を再確認し、一般的なデータ分析方法の特長と課題、ローコード開発ツールALZETA(アルジータ)を活用したデータ分析の方法についてご紹介いたします。

【関連記事】
煩雑なExcelの統合・集計・確認が簡単に!ビッグデータ活用時代のシステム基盤『ALZETA(アルジータ)』
ビッグデータ活用時代のシステム基盤『ALZETA(アルジータ)』の活用シーン 其の1
ビッグデータ活用時代のシステム基盤『ALZETA(アルジータ)』の活用シーン 其の2
DX成功の鍵を握るのはレガシーからの脱却 【ALZETA】で課題を解決!
【ソリューション事例】EUCの課題を次世代プラットフォーム「ALZETA」で解決!

データの分析・集計は、なぜ重要か?

データの分析・集計は、なぜ重要なのでしょうか?改めて振り返ってみると、その理由は「データドリブンな経営管理を行うため」と「基幹システムで取りこぼされている業務を行うため」の大きく2つに集約できます。

データドリブンな経営管理を行うため

自社の売上やコストなどのデータを中心に、社内外のデータを詳細に把握することで、トラブルの兆候やビジネス環境の変化にいち早く気づくことができます。
勘や経験に基づく意思決定から、データに基づく意思決定へとシフトすることで、経営ボードが代替わりしても、安定した経営を維持できる基盤づくりが可能になります。

経営において基本となるのは売上増大、コスト削減、生産効率向上の3つでしょう。そして、これらを実現するには、「現状認識、施策立案、達成評価」のサイクルを回していくことが重要です。

さらに、データドリブンな経営管理を行うためには、「現状認識、施策立案、達成評価」の各場面で、データを収集、処理、可視化し、分析する必要があります。

基幹システムで取りこぼされている業務を行うため

自社のデータを分析しようと、基幹システムから欲しいデータを取りだすしくみを導入されている企業様も多いでしょう。
基幹システムでは、現在および過去の販売管理データや在庫管理データ、生産管理データなどを収集し、結合・抽出・変換・計算・集計といったデータ処理を加えた上で分析し、業務改善などに活かすことができます。

しかし、基幹システムから取りこぼされている業務は、その対象外となります。たとえば、棚卸や異常値検出、リコール対応、パンデミック対応といったものが挙げられます。これらの業務をDX化やIT化からこぼさないためには、データ収集を基幹システムからだけではなく、さまざまな独立したデータベースからデータを取り込み、結合し、データ分析を実施する必要があります。
また、基幹システムでは現在のデータを取りだすことは容易ですが、過去のある時点の売上情報・仕入れ価格情報などのデータを取りだすといった要望に応えることは困難な場合が多々あります。

データ分析の主な方法と課題
なぜ、現在導入している分析ツールをうまく使いこなせないのか

企業において一般的なデータ分析の主な方法と、その特長・課題を整理してみましょう。

Excelを使ったデータ分析・集計

多くの企業に導入されていて、従業員が使い慣れているExcelを使って、データの蓄積や処理、可視化が可能です。

Excelを使ったデータ分析・集計の特長

Excel一つでファイルの読み込みやデータの打ち込みといったデータの入力から、VBAやスクリプトを利用したデータ処理、グラフなどで統計・可視化が可能と、オールインワンである点がメリットです。

また、Excelは利用者が多いため、データ分析・集計のノウハウをインターネット検索などで得やすい点も利点です。

Excelを使ったデータ分析・集計の特長

Excelを使ったデータ分析・集計の課題

一方、Excelは1シート内に104万8,576行、1万6,384列までしかデータを入力することができません。このため、大規模データの読み込みや処理は不可能です。

また、マクロなどを利用しても一部しか自動化できず、基本的に担当者の手作業による業務となるため、業務の定型化も難しくなります。

データ処理部分はVBAやスクリプトといったプログラムで作成するため、ブラックボックス化されやすくなります。データ処理を行った前後で見た目に変化がないため、処理前データと処理後データの区別がつきにくい点も、業務効率の面でマイナスです。

さらに、ファイル破損が起きやすいため、データの保持も困難です。
データを格納したファイルが一元管理されにくく、部門や担当者などさまざまな場所に散らばって保存されてしまうところも難点です。

DB+ETL+BIを利用したデータ分析・集計

DB(データベース)とETL※1、BI※2(ビジネス・インテリジェンス)の3つのツールを組み合わせてデータ分析・集計を行う方法です。

※1 ETL…データの抽出から変換・加工、DWHなどほかのツールへの格納が行えるプロセスや、これを担うツールのこと。
※2 BI…社内に分散しているデータを集約・分析して得た示唆を経営上の意思決定に活用することや、これを実現するツールのこと。

DB+ETL+BIを利用したデータ分析・集計の特長

3つのツールを組み合わせたデータ分析・集計では、Excelとは異なり、大規模データが扱える点がメリットです。
また、BIに搭載された高度な分析機能を利用できる点も魅力です。

DB+ETL+BIを利用したデータ分析・集計の特長

DB+ETL+BIを利用したデータ分析・集計の課題

この場合、DB、ETL、BIそれぞれを個別に導入して連携するため、選定や導入、運用などにそれぞれ手間がかかりますし、仕組みそのものが大掛かりになりますし、Excelを扱うのとは異なり、SQLなどのデータの専門知識が必要になります。

データベースへのアクセス権の調整など、情報システム部門とのやりとりが頻繁に発生し、その点でも手間がかかるでしょう。

また、データの保管に際して、過去のデータはExcel/CSVファイルなどに吐き出して保管することになるため、DBに格納された現在のデータと、データ形式がミックスされた状態になる点も煩雑です。
これまで述べてきたように分析するデータ量によって仕組みは異なりますが、分析システムを導入してもうまく使いこなせない原因は大きく次の2つに集約されると考えられます。

  1.  ①データの保管が煩雑になりその時に欲しいデータの在りかがわからない。
  2.  ②自分のイメージした分析結果を出すためにどのデータをどのように利用すればよいかわからない。

ローコード開発ツール「ALZETA」+Excelを利用したデータ分析・集計

上記のように、一般的なデータ分析で利用されている手段には、それぞれ課題が多く、組織によっては致命的な欠点となり得ます。

そこでアイネスがご提案したいのが、ローコード開発ツール「ALZETA(アルジータ)」とExcelを組み合わせたデータ分析・集計です。

ALZETAとは、Excel、CSV、JSONなどの表形式データに対応した、データに特化したファイルサーバー機能とデータ処理機能を持つプラットフォームで、大規模データも扱うことができます。
ファイルサーバー機能において、現在・過去・未来予測のデータとして管理することが可能となりデータ分析を効率化させることが可能です。

ALZETAのファイルサーバー機能

また、ローコード開発でデータ処理のプログラム作成が可能で、一度作成した計算部分は、実行ボタンを押すだけで処理できるため、業務の自動化・定形化が可能です。

ALZETAのノーコードプログラム機能

ただ、ALZETAはBIツールではないため可視化機能がありません。そこで、Excelと組み合わせての活用をおすすめします。
ALZETAでデータの処理・出力までを行い、Excelでグラフ化など可視化することで、Excelでは計算処理を行わずに済みます。

ALZETAにExcelなどのデータファイルをアップロードし、ALZETAのローコード開発であらかじめ設定しておいた計算処理でデータを処理し、CSVやXLSXで出力したものをExcelに読み込ませて可視化するという流れです。

「ALZETA」+Excelを利用したデータ分析・集計のイメージ

ローコード開発ツール「ALZETA」の特長・導入メリット

このように、ALZETAとExcelを組み合わせてデータ分析・集計を行うことで、「データ分析の主な方法と課題」でお伝えしたような既存のデータ分析・集計方法で生じていた課題を解消することが可能です。

また、ALZETAを活用することで、経営企画部門、マーケティング部門といったユーザー部門が、自部門で情報分析・集計時に対応可能となり、その都度、情報システム部門へデータ提供を依頼する必要がなくなります。

さらに、ALZETAは、データベースやクラウドと後から連携させることが可能なため、最初はシステム連携せずに直接、ALZETAを搭載したサーバーにファイルをアップロードして、スモールスタートで運用を開始し、軌道に乗ったら後付けでデータベースやクラウドと接続してデータを ALZETA を搭載したサーバーにダウンロードする仕組みを構築するという方法を取ることができます。

もっと小規模な超スモールスタートなら、ALZETA を搭載するサーバーをも省略して、PCに無償で提供されているVirtualBoxなどの仮想化ソフトを導入し、仮想サーバーとしてALZETAサーバーを動作させるという方法もあります。

データ分析・集計には、データ専用ファイルサーバー機能とローコードデータ処理機能を搭載したALZETAを、ぜひご活用ください。

ALZETAについて詳しくは、ALZETAのサービスページをご覧ください。

また、ALZETAについては、以下の記事でもご紹介しております。

【関連記事】
煩雑なExcelの統合・集計・確認が簡単に!ビッグデータ活用時代のシステム基盤『ALZETA(アルジータ)』
ビッグデータ活用時代のシステム基盤『ALZETA(アルジータ)』の活用シーン 其の1
ビッグデータ活用時代のシステム基盤『ALZETA(アルジータ)』の活用シーン 其の2
DX成功の鍵を握るのはレガシーからの脱却 【ALZETA】で課題を解決!
【ソリューション事例】EUCの課題を次世代プラットフォーム「ALZETA」で解決!

※ 本文に掲載されている会社名・団体名および製品名は各社または団体等の商標または登録商標です。

ITでお悩みのご担当者様へ

弊社は、情報サービスのプロフェッショナルとして、システムの企画・コンサルティングから開発、稼働後の運用・保守、評価までの一貫したサービスと公共、金融、産業分野などお客様のビジネスを支える専門性の高いソリューションをご提供しています。お気軽にご相談ください。

INES_logo_CTA