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ローコード開発に将来性はあるか?メリットやツールも紹介

ローコード開発に将来性はあるか?メリットやツールも紹介

ローコード開発は、従来のシステム開発に比べて、開発期間を短縮できたり、コストを削減できたり、人材不足の解消につながったりなど、メリットの多い開発方法です。

ローコード開発ツールの種類も増えてきており、さまざまな特徴を持つツールの中から自社の目的に合ったものを選べるようになりました。

しかし、そもそも、ローコード開発に将来性はあるのでしょうか?本コラムでは、ローコード開発の概要やメリット、将来性、おすすめのツールをご紹介いたします。

ローコード開発とは

ローコード(Low-Code)開発とは、構築の大部分を「GUI(Graphical User Interface/グラフィカルユーザインタフェース)」と呼ばれる、わかりやすくビジュアライズされた画面を用いて開発する手法を指します。

あらかじめ、各機能がモジュール化されており、これらを必要に応じてドラッグ&ドロップで組み合わせることで構築を行います。モジュール化されていない拡張機能などの構築にはプログラミングを用いますが、必要最小限のみです。

なお、ローコード開発と似たものにノーコード開発がありますが、ノーコード開発ではプログラミングをまったく使わず、ビジュアル化されたモジュールのドラッグ&ドロップのみで構築します。

従来のシステム開発との違い

従来、システム開発の手法としてはウォーターフォール(Waterfall)開発が一般的でした。 ウォーターフォール開発は、要件定義、設計、構築、テスト、運用の順で、各工程が前の工程が終了してから、次の工程に着手することを前提として進められる手法です。

ただ、ウォーターフォール開発には、開発期間全体が数ヵ月から数年と長期にわたる、前の工程でミスがあった際の手戻りに時間がかかるなどのデメリットがありました。

これに対し、ローコード開発では、構築にかかる期間を大幅に短縮することができます。簡単なスマホアプリなら数時間で構築できるプラットフォームさえあるほどです。構築にかかる時間が短ければ、開発コストも抑えられます。また、システム変更も簡単に行えます。

ローコード開発の将来性

ローコード開発がノーコード開発とともに注目されるようになったのは、比較的、最近のことです。ローコード開発そのものは2011年頃から存在していました。それが、2016年頃から、いわゆる「GAFAM(ガーファム)」がローコード開発に注目し、開発企業を買収したり、自社開発に取り組んだりするようになりました。世界的に大きな影響力を持つGAFAMが参入していることから、ローコード開発の将来性の高さが伺えます。

また、米国で調査とアドバイザリーを手がけるフォレスター・リサーチ社によると、ローコードおよびノーコード開発プラットフォームの2024年の市場規模は、2020年の2倍超の約145億ドルまで拡大すると見られています。この予測からも、ローコード開発の将来性は高いといって良いでしょう。

ローコード開発のメリット

ローコード開発プラットフォームを利用してシステム開発を行うことで、次の5点のメリットが期待できます。

短期間で構築できる

ローコード開発とは」でもお伝えしましたが、ローコード開発プラットフォームの一番のメリットは、構築期間が短く済むことです。提供者側ですでに組み上げられた、機能ごとのモジュールを、ドラッグ&ドロップで組み合わせることで、システムの大部分を構築できます。

また、モジュール部分のテストは、すでに提供者側で済んでいるため、この部分に関してはバグが発生する可能性も低く、テストや修正の工程を省けるという点でも、開発期間を短縮できます。

低コストで構築できる

開発期間を短縮できるということは、そのまま、開発コストの圧縮につながります。 また、システムによっては本来、高度なプログラミングのスキルを持つ人材が必要になりますから、人件費を中心とする開発コストを抑えながらのシステム開発が可能になります。

現場の担当者の手で構築できる

通常は、システム開発を行う場合、SIerがユーザー部門や管理部門などからヒアリングを行い、要件定義をまとめてから構築のフェーズに入ります。

ローコード開発でも要件定義のフェーズは省略できませんが、プログラミングのスキルを持たない、現場のユーザー部門の手で構築を担えることから、要件定義にかかる時間を圧縮することが可能です。

また、構築はもちろん、運用後のシステム変更など、メンテナンスが現場の担当者の手で行える点もメリットです。

最新の機能・技術を利用できる

ローコード開発プラットフォームは、クラウドで提供されるケースが多く、その場合、アップデートも提供者側で行ってくれます。

このため、導入したユーザー企業は、ただ利用しているだけで、常に新機能や技術が搭載された最新のローコード開発プラットフォームを享受できます。

セキュリティ対策の負担を軽減できる

構築したシステムは、運用を行う中でセキュリティ対策を講じる必要があります。そうしなければ、外部からのサイバー攻撃、内部犯行によって、情報漏えいを中心とする被害を受ける恐れがあるためです。

ただ、ローコード開発プラットフォームを利用していれば、プラットフォーム側でセキュリティ対策を講じているため、基本的に自社でプログラミングを行った部分のみ脆弱性をチェックするだけで済みます。

ローコード開発におけるおすすめのツール2選

ローコード開発を行う企業様におすすめしたいのが、「Aerps One(アープス・ワン)」とローコード開発ツール「ALZETA(アルジータ)」です。

ローコード開発におすすめのツール その1「Aerps One」

Aerps Oneは、中堅中小企業向けのオープンソースERPソリューションです。
オープンソースERPであるiDempiereを基盤とし、アイネスの20年にわたるERP導入経験やノウハウをもとに独自のカスタマイズを加え、より使いやすくアレンジしています。
ERP、SCM、CRMの全ての機能をローコード(パラメータを設定するのみ)で利用できるため、業務アプリケーションを開発するフレームワークとして最適です。
メンテナンスを含め、低コストでの導入・運用が可能となります。

多言語・多通貨・複数会計帳簿・柔軟な税処理などに標準対応しているため、グローバル展開にも適用できます。 詳しくは、下記ページをご覧ください。
Aerps One(アープス・ワン) 中堅中小企業向けオープンソースERPソリューション

ローコード開発におすすめのツール その2「ALZETA」

ALZETAは、データに特化したファイルサーバー機能とデータ処理機能を持つプラットフォームで、プログラミングを使用せずにデータ処理のプログラムが可能です。システムを構築は、データファイルと処理モジュールを矢印でつなぎ、フローチャートを作成するだけで簡単に行えます。このため、プログラミングの専門知識を持たない現場の担当者の手で、業務にフィットするシステムを作ることが可能です。

対応するデータ形式は、Excel、CSV、JSONなどの表形式データで、全てのデータをフラットファイル(テキストファイル)で扱うことで、高い柔軟性を実現しています。

また、Webアプリケーションのため、データベースサーバーなどのミドルウェアは不要。インターネット環境さえあれば、場所を選ばず、いつでもどこからでもシステムにアクセスして、構築・利用が可能です。システムが可視化されるため、保守・継承も容易です。

詳しくは、下記ページをご覧ください。
クラウド時代のシステム基盤 ALZETA (アルジータ)

まとめ

ローコード開発とは、プログラミングを最小限に抑え、視覚的に表現されたモジュールを、ドラッグ&ドロップで組み合わせることで開発が行える手法や、それを叶えるプラットフォームのことをいいます。

ローコード開発を採用することで、短期間で高品質なシステムを開発することができるようになり、プログラミングのスキルを持たない現場の担当者の手で構築やメンテナンスが可能になります。

アイネスでは、「Aerps One(アープス・ワン)」や「ALZETA(アルジータ)」を提供しています。「Aerps One」のつよみは、低コストで販売・購買・在庫・会計など幅広い領域をカバーできる業務システムをローコードで開発できる点。「ALZETA」は、プログラミングを使用せずにデータ処理のシステムを構築できる点、高い柔軟性、Webアプリでいつでもどこからでも構築・利用できる点などがつよみです。

ALZETAの紹介ページはこちら。
クラウド時代のシステム基盤 ALZETA (アルジータ)

また、ALZETAの活用法などについては、下記の記事もご覧ください。

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「Aerps One」の紹介ページはこちら。
Aerps One(アープス・ワン) 中堅中小企業向けオープンソースERPソリューション

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